フリースタイル的スロー

オーバーハンド ちょっと変わったスローの仲間でも、こちらは特にフリースタイルでよく使われるスローです。

フリースタイルで重要なのは、とにかく回転が強く、それでいてふわっとゆっくり届くスロー。また、トリッキーな動きを交えたスローもお勧めです。

なお、予め基本のスローを踏まえておくことをお勧めします。

さらに多彩な投げ方や取り方も(別ページ)
色々なスロー
トリックキャッチ(その1)
トリックキャッチ(その2)

オーバーハンド (Overhand)

肩の上から出す、これまでとちょっと違った投げ方。今までにない高速回転をかけられるようになります。

頭の上または後ろの辺りで投げるイメージ。最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、リリースの感覚がつかめたらしめたものです。

フリスタでは重要な、近距離での高速回転スローです。ネイルディレイの項で説明するセルフスピンにも応用できます。是非マスターしましょう。

握り方

バックハンドをちょうど裏返しにした形。親指をインナーリムにかけ、残りの指はアウターからトップにあてます。

コントロールを良くするには、人差し指をアウターリムにあてつつ、深めに持ったほうが良さそうです。より回転をつけたい場合は、浅めに、親指と人差し指でリムをつまむ感じにします。

投げ方

オーバーハンド

  • スタンスは、相手に向かって横向きが基本。
  • 肘を伸ばして大きく後ろに振りかぶってテイクバック。このとき、ディスクが肘に乗るように手首を巻き込んでおく。
  • 肩を引き上げ、肘を曲げ、後ろから頭に覆いかぶせるようにスイング。
  • 頭の上で、巻き込んでおいた手首のスナップを効かせてリリース。
  • リリース位置が前すぎると、上手く投げれません。肩よりも後ろの意識で。
  • 上体を前方に傾け、胴体の線とスイング方向が平行に近くなるようにすることで、ディスクを引っ張り上げる感じの動きを作ります。
  • リリース時に、腕を再度後ろに強く引くことで、より強い回転をかけることができます(ムチや独楽と同様)。
  • 調子を取るために、スイングに合わせて後ろにステップを取るのも有効かと思います。

チキンウィング (Chicken wing)

巻き込み式バックハンドスロー。強い回転をかけることができます。

バックハンドができていれば、比較的容易に覚えられるスローで、力も要りません。特に女子のフリスタ投げは、だいたいこれです。

左右両方の手で使い分けることで、クロックとカウンター両方の回転を作ることができます。利き手でない方の手でも比較的容易にマスターできるので、是非覚えましょう。

握り方

バックハンドと同じですが、より回転をかけるという点ではバークレーの方が良いです。浅めにつまみます。わきの下も支えに使うことで、アングルを安定させます。

投げ方

チキンウィング

  • スタンスは、バックハンドと同様に相手に横向きで。
  • 肘と手首でディスクを思いっきり巻き込み、わきの下に抱え込む形から始めます。腰を十分にひねりこんでテイクバック。
  • スイングは、小さく鋭く。ディスクを決して前に押し出さない。胸元で回転だけをかけるイメージで、腰の回転を効かせてリリース。腕は後ろに大きく振り抜きます。
  • 腕の力はさほど要りません。腰の回転を効かせながら、指先に引っかけたディスクを離すだけ。
  • 最初のうちは、ついリリースが遅れて変な方向に飛んでしまいがちです。ディスクの角度とともに、リリースのタイミングも意識してみましょう。

アンダーハンド (Underhand)

バックハンドの変形のような、ちょっと違うスロー。投げ手と胴体の間でスイングします。ごく近距離の高速回転向け。

回転をかけるのが目的のスローなので、まずはその感覚をつかみましょう。軌道の調整は後でも大丈夫です。

とにかくフリスタでは、回転の強さが、受け側の技の安定、持続にかなり影響します。なるべく近距離でフワフワしていて、それでいて高速回転のスローを目指しましょう。

握り方

バックハンド、チキンウィングと同じ。

投げ方

アンダーハンド

  • バックハンドと同じく、相手に横向きのスタンスが多分やりやすい。
  • 肩を下げ(上体を相手に向かって傾げ)ながら、腕を大きく後ろに振りかぶる。このとき手首を十分に巻き込んでおく。
  • スイングの邪魔にならないように、腰は前に突き出すなどして、ディスクの通り道を作っておく。
  • スイングしながらディスクをフラットに持ってくる。小さな可動範囲の中で、肩、肘、手首のしなりをしっかり効かせて、鋭くスイング。
  • リリース位置は、胴の真横のイメージ。オーバーハンドと同様に、肩より前に出さない。前すぎると上手く投げれません。
  • オーバーハンドと同じく、上体を前方に傾け、スイングと胴体が平行に近くなるようにします。直交に近いと、上手く力が伝わりません。
  • リリース後、腕を再度後ろに強く引く。これでさらに回転を増すことができます。

マッキントッシュ (Macintosh)

飛行中のディスクのテール部分を、上から押すことによって、ディスクのアングルを変化させてバウンスをかける技。略して「マック」とも。

精度の高さが必要な、かなり高度な技です。ここでの紹介はスロワー自ら行うやり方ですが、スロワー以外の人が飛行途中のディスクに干渉する遊び方も面白いです。

サイドアーム

サイドアーム 回転強めのサイドアームで、リリース直後(ほぼリリースと同時のタイミング)、もう片方の手でテールの辺りを上から叩きます。これによって急激にバウンスがかかり、フワッとした軌道になります。

一般的に、元々サイドアームはフリスタ的な近距離の高速回転スローにはあまり向いていない(手首が辛い)のですが、この技によってたちまちフリスタっぽいフワフワしたスローになります。

叩いた時の「ペンッ」という音と、見た目のフワフワ感とが相まって、かっこいいスローです。

サイドアームの他、アンダーハンドなどでも同様のことができます。


バック (Behind the back)

バック

数あるバリエーションの一例。バックハンドの変形です。背中の後ろからリリースします。

なかなか綺麗に投げるのが難しいです。


ヘッド (Around the head)

ヘッド オーバーハンドの変形スロー。頭の後ろからリリースします。

リリース時に目標が見えにくいので、コントロールが難しいです。


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